浴衣を着てみよう~中2家庭科~

 

七月に入り、夏祭りが近づいてきました。浴衣の季節です。とは言っても、浴衣を着る機会はあまり多くはありません。花火大会や夏祭りなど、夏らしい行事に合わせて浴衣を着て楽しむことができたらいいなと思います。

中学部2年生では、「和服の文化に触れよう~浴衣を着てみよう~」という家庭科の学習で、浴衣の着付け実習を行いました。着せてもらうのではなく、自分で着ることができるようになるというのが、学習の目的です。浴衣を初めて着るという生徒もいて、とても楽しみにしていた様子でした。脱ぐときには、「もう脱いじゃうのかぁ。」「今日はこのまま過ごしたいな。」など、惜しむ声も聞かれたほどです。

 

実習では、着付けボランティアさんに来ていただき、丁寧に着方を教えていただきました。手順のプリントを見て、「うーん」と唸りながら帯の結び方に真剣に取り組む生徒。ボランティアさんに積極的に聞いて、自分で挑戦する生徒。素晴らしい姿がたくさん見られました。事前に休み時間などに練習していた数名の生徒が率先して友達の着付けを手伝い、全員がとてもスムーズに着ることができました。

着物を着ていると、しゃがみにくいし、立ったり座ったりするのも勝手が違います。着崩れしたり、汚したりしないようにするための立ち振る舞いのコツも教えていただきました。立ち方、座り方、歩き方。少しのコツで、浴衣姿も様になったようです。着るだけではなく、畳み方もきちんと教わり、洋服との違いも知ることができました。

 

和服の文化は、日本の生活や自然との関わりの中で育まれてきた伝統文化の一つです。今回の経験が、生徒たちの日本文化への理解や興味を深めるものになっていったらいいなと思っています。