刺繍研究所,シルク工場見学(中1)

 

刺繍の作品を1つ完成させるのに、どのくらいの日数がかかると思いますか?

 

大きさにもよりますが、研究所に展示されている作品の多くは1~2年以上かかるそうです。

 

もちろん1人で同じ作品を作り続けるというわけではありません。作品を作り上げるまでに、下書きをする人、糸を選ぶ人、縫う人、アドバイスをする人など様々な役割があり、何人もの人の手で作られているそうです。

 

中学部1年生の皆さんは、研究所の方の話を聞きながら、わからないところを質問したり、写真やメモに記録したりと、真剣な態度で見学していました。移動中のバス車内でも、黙々とレポート作成に取り組んでいました。

 

また、研究所の方は、「それぞれが与えられた役割に責任を持って取り組むことが大切だ」「みんなの思いの結集が素晴らしい作品を完成させる。それが誇りである。」と話していました。

この気持ちを皆さんの学校生活におきかえて考えてみてください。
蘇州日本人学校では、11月に学習発表会が行われます。学習発表会は、刺繍の作品のように何もないところ(ゼロ)から作り上げなくてはなりません。友達や先生と話し合いを進める中で、うまくいかないこともあるかもしれませんが、作品が完成したときの達成感や満足感は、一生の宝物になるはずです。たくさんの人の力が結集した最高の発表会を皆さんの手で作り上げてほしいものです。